2025-03-07

Woven / Jeremy Pelt

 

Jeremy Pelt(ジェレミー・ペルト)はアメリカのジャズトランペット奏者。2025年本作は25作目になり、共演も豊富でラヴィ・コルトレーン、ロイ・ハーグローブのほか、以前紹介したHeavy Hittersの作品やヴィンセント・ハーリングのプロジェクトにも参加しています。今回はシンセサイザーサウンドを背景に取り入れた新しいテクスチャーながらも伝統的なジャズも感じさせる作品になっています。

ロバート・グラスパー以降、全く違和感を感じなくなったエレクトリックですが、マイルス・デイヴィスを語るときはアコースティック期とエレクトリック期できっちり分けられるくらい“別物”感がありました。僕はずっとエレクトリックが苦手で、聴くのはアコースティックばかりだったのですが、うまく調理してくれたハービー・ハンコックのヘッドハンターズあたりが再燃してから、再度エレクトリックを聴くと“嫌いじゃない”ことに気づいたりしました。

3.Afrofuturism はギターサウンドがいい音で乗っかってきて、後半からヴィブラフォンが酩酊するという僕好みの曲。4.13/14 では途中からアップテンポなスイングに浮遊感のあるジェレミーのトランペットが気持ちよく響きます。5.Dreamcatcher ではドラムスがビシバシソロを決めてこれまた気持ちいいサウンドを聴かせてくれます。全体的に優しいサウンドに身を委ねることができますが、よく聴くと緻密で先進的な音作りがなされていることがわかる作品になっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿