Walter Smith III(ウォルター・スミス3世)は、アメリカのサックス奏者。昨年の「return to casual」に続いて2024年本作はブルーノート2作目。同じくヒューストン出身のジェイソン・モランPとエリック・ハーランドDrの3人とヴァージン諸島出身のリューベン・ロジャースBという、そのまんまのタイトルを付けています。1曲を除いて彼のオリジナル曲だそう。
これぞ最先端のジャズというか、譜面とかどうなってんのという演奏です。かといってフリーでもない。「あーハイハイ...」とか言いながら演奏できるんでしょうから、バンドメンバーのジャズ脳は計り知れないなと思います。しかも難しい演奏であるにもかかわらず、曲全体を聴くとそれを感じさせないという、まさにプロがなせる技です。
1.seesaw をなぞるように聴いてみると、曲全体はうねるように強弱を付けつつ進行しているように思います。3.24 なんて各楽器で軽く会話しているようです。フレーズにフレーズで応える感じ。ジャズって自由だなーと。そのうえ4.Misanthrope's Hymn のような少しメランコリックな曲を流れるような演奏で聴かせてくれます。まぁ難しい顔せずに曲全体に浸ってみるのがいいのかなと思います。僕の好きなエリック・ハーランドのドラムスも相変わらずカッコいいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿