2024-10-15

ヘッドホンを首にかけて

 

誕生日プレゼントの前倒しということで、娘にヘッドホンを買いました。ソニーのWH-CH720N。ソニー史上最軽量のワイヤレスノイキャンヘッドホンのことで、15,000円しないくらいでした。ネットで見てJBLとかオーディオテクニカとか候補にあったのですが、娘いわく「お店に見に行きたい」とのことで実際に手に取ってかけてみて、この機種に決めました。

いまのヘッドホン売り場って、音楽聴かないんですね。聴くことができる機種もあるんですが、この価格帯のものはヘッドホンをかけても音楽は鳴っていない or 鳴らし方がわからないようでした。音質は比較しなくていいのか...。

必要なのは「鏡」です。かけた感じがどう見えるか。“ちょっと横に出っ張っている”“洋服や帽子に合わせやすい、にくい”“首にかけたときどうか”あたりがポイントです。加えてかけ心地。長い時間かけていて疲れないかとか。

学校や塾の自習時間にヘッドホンをしている人は結構いるとのこと。電車に乗っていてもイヤホンではなくてヘッドホンをしている若者が多くなった気がします。娘は電車時はノイキャンの効きがいいのでイヤホンだそうです。それ以外は耳の中がムレないヘッドホンかなと。集中したいときは音楽もなにも流していないらしい。

密閉型だオープン型だ、やっぱり有線でヘッドフォンアンプにっていうのとは別の話ですね。まぁそんなんでも音楽を聴く機会が増えてくれればいいかな。ただでさえスマホの他のコンテンツに奪われがちなスキマ時間ですから。

2024-10-11

three of us are from Houston and Reuben is not / Walter Smith III

 

Walter Smith III(ウォルター・スミス3世)は、アメリカのサックス奏者。昨年の「return to casual」に続いて2024年本作はブルーノート2作目。同じくヒューストン出身のジェイソン・モランPとエリック・ハーランドDrの3人とヴァージン諸島出身のリューベン・ロジャースBという、そのまんまのタイトルを付けています。1曲を除いて彼のオリジナル曲だそう。

これぞ最先端のジャズというか、譜面とかどうなってんのという演奏です。かといってフリーでもない。「あーハイハイ...」とか言いながら演奏できるんでしょうから、バンドメンバーのジャズ脳は計り知れないなと思います。しかも難しい演奏であるにもかかわらず、曲全体を聴くとそれを感じさせないという、まさにプロがなせる技です。

1.seesaw をなぞるように聴いてみると、曲全体はうねるように強弱を付けつつ進行しているように思います。3.24 なんて各楽器で軽く会話しているようです。フレーズにフレーズで応える感じ。ジャズって自由だなーと。そのうえ4.Misanthrope's Hymn のような少しメランコリックな曲を流れるような演奏で聴かせてくれます。まぁ難しい顔せずに曲全体に浸ってみるのがいいのかなと思います。僕の好きなエリック・ハーランドのドラムスも相変わらずカッコいいです。

2024-10-08

デヴィッド・ギルモアのギター

 

先月“ジンジャー”にてnote仲間の方々と集まったときに、好きなギタリストにデヴィッド・ギルモアが挙がりました。その際オーナーがかけていた映像がカッコよくて見入ってしまいました。

実は最近やっとデヴィッド・ギルモアのギターの良さがわかるようになったんです。ギターキッズとしては音数は少ないし演奏は長いしテクニカルに感じなかったわけです。中学生の頃通っていた寺子屋のような塾に、なぜか見目麗しいオーディオが置いてあり、そこでピンク・フロイドを聴けといくつか聴いたのですが、なんともピンとこない。その印象が続いてしまいました。

黒いストラトキャスターに白いピックアップ、メイプルネック。ストラト弾きの僕としてじっくり耳を傾けるとこれがなんともシングルコイルらしい素晴らしい音。深めのディレイ&エコーもあって音色とフレーズが沁みるように伝わってきます。そうしてピンク・フロイドもギルモア中心な後期を聴くと、演奏も音質も痺れるほどいいです。

聴いていて、自分の中で鳴っている音がありました。ポール・マッカートニーの「No More Lonely Nights」のギターソロです。何度も聴いたこの印象的なギター。そうかギルモアだったか。

会話がきっかけとなり“知っていたけれどあまり聴かなかった”ミュージシャンを再発見できるのは音楽好きにとって楽しいことのひとつです。

2024-10-04

Lifescape / Taka Nawashiro

 

Taka Nawashiro(苗代尚寛)は日本のギタリスト、作曲家。医者になる道もあったそうですが、2017年にニューヨークの大学にてプロを目指し卒業時にはJohn Coltrane Awardを受賞するなど才能に恵まれたミュージシャンです。今は東京を拠点に、2024年本作でも日本を代表するジャズミュージシャンの馬場智章Saxや石若駿Drが参加しての作品となっています。

ジャケット写真のギターは、スペインのSoulezza Guitars(ソウレッツァ・ギター)というヘッドレスギターだそうです。彼のギターの音色はこのコンパクトボディから、歌うように滑らかな表情をみせる個性的なヴォイスが生まれているんだなと思います。フレージングも気持ちよい風のような印象を受けました。

1.WindBeast から複雑なリズムでありながら全くそれを感じさせない曲で、作曲家としての持ち味も感じました。2.Promise of 60 は女性ヴォイスも参加してスリリングな曲。キレのあるドラムソロプレイが光ります。表題曲8.Lifescape は静かでありながら彼のギタリストとしての味わいを感じることができる作品。ニューヨークと東京をまたいで、新しい創作のあり方やコラボレーションを実現した新世代のアルバムだと思います。

2024-10-01

音楽好きが集まるお店

 

東京のイーストサイド、江東区の清澄白河にあるカフェ「ginger.tokyo」はポークジンジャーやバターチキンカレー、タコライスが美味しいお店でありますが、なんと7インチ盤を中心にアナログレコードも販売されています。

オーナーはとても親切な方で、もちろん音楽については詳しいどころじゃない。「note」への投稿を読んでみれば、その幅広さ奥深さにますます興味津々となっておりました。お店主催のイベントではたとえば「80年代特集」と題して、オーナーが映像とGoodサウンドでDJ。音楽好き仲間がワイワイ、僕も時間を忘れて楽しみました。

そしてなんと“ジンジャー”には、noteに投稿する音楽好きツワモノたちが集まっているとお聞きしてお店に行ってみると、まあ皆さんオープンでフランクで、ほんとに音楽が好きでたまらない方々で、こっちが嬉しくなってしまいました。仲間に入れていただき、いまや月イチ定例になるくらい楽しみなオフ会になりました。

ここで知り合ったnote仲間の方々の投稿を読んでは聴いて、CD棚の前に立って、サブスクでもDigって。いままで聴いていなかった音楽や知っているけれどちゃんと聴いていない曲を聴く機会が増えました。お店でアナログレコードの音の良さも再発見したりして、レコードプレイヤーを検索してしまうというのもあります...。