2024-09-13

ELECTRIC RIDER / 馬場智章

 

馬場智章(ばばともあき)は日本のサックス奏者。バークリー音楽大学卒業後、ニューヨークを拠点に活動。2023年のアニメ映画「BLUE GIANT」で主人公のサックス演奏を担当していたので知っている人もいると思います。2024年本作は通算3作目で全曲オリジナルのメジャーデビュー作となります。

僕が好きなトランペット黒田卓也さんとのバンド“J-Squad”がカッコよかったこともあり注目していました。今回のアルバムもどこか通じるものがあると思いますが、キーボードのBIGYUKIさんとの共同プロデュースもあって、かなりエレクトリックに振っています。僕自身テクノやエレクトロミュージックをよく聴いていた時期があるので、こうしたサウンドに高揚するところがあります。

まずは象徴的な1.PRIME を聴いてみてください。ジャズというよりも「新しい音楽」の勢い満々です。2.Season of Harvest は黒田さんっぽさがあるファンキーな曲で好きな音です。4.Fade into you は馬場さんのサックスをじっくり堪能できるスローな曲。世界に向けたクオリティをもったミュージシャンが日本にもまだまだいるんだと感じさせてくれる作品です。

2024-09-10

MacのApple Music不具合

 

表題とは関係ないですがAppleの新製品発表がありました。AirPods関連で単体ハイレゾ対応とか予想していたのですが、ちょっとした機能向上やカラバリくらいで個人的には期待外れでした。

先週のある日、MacのApple Musicでバンド名を検索しようとしたら、いつもなら検索画面にいろんなジャンルの画像が表示されているのが、あれ?表示されていない...。バンド名を検索窓に入力しても結果が出てこない状態になりました。ちなみにこのMacは音楽専用機。極力ほかのアプリは使っていません。

「今すぐ聞く(ホーム)」、「見つける」や「ラジオ」のボタンを押しても、何も表示されない。なのにライブラリに入れた楽曲は普通に聴けます。クラウドとの接続は成立しているのでネットワークに問題なさそう。ちなみにiPhoneでのApple Musicアプリは問題なく動作しています。何度もGoogle検索して過去に同様の障害で多くの人が困っているのにどれも解決に至っていないようです。

Apple IDをサインアウト→サインイン、Macのログアウト→ログインもしたけれど回復しません。こりゃ、Macのアプリが壊れたかと思い切ってOSを再インストール。なのに問題解消せず。数時間かかって、もうあきらめ。今後はiPhoneで運用するしかないか、はぁ。

ところが2日ほど経って、Macを開けてみると、表示されているではないか。なんじゃと。原因わからずです。解決するには放置せよということなんでしょうか。Apple Musicあるあるなのかもしれません。

音楽再生もどんどんソフトウェア&クラウド頼りになっていくので、こうしたことには付き合っていくしかないのかもしれません。その点CDやレコードはシンプルでいいわ、と思ってしまいました。

2024-09-06

Let's Walk / Madeleine Peyroux

 

Madeleine Peyroux(マデリン・ペルー)はアメリカのシンガーソングライター。パリに移住してストリートミュージシャンをやっていたこともある。2024年本作は6年ぶりの10作目。ジャズをはじめ様々なジャンルの曲を彼女なりのアレンジで歌うことも多かったが、今回は全曲オリジナル。

これもジャズなのね、とノラ・ジョーンズのように言われそうですが、ルーツのひとつにジャズがあるということかな。様々な音楽から着想を得てアレンジしていくことで楽曲そのものの楽しさを味わうのがジャズとも思います。そして何より彼女の曲は楽しい。我が家でも妻に好評。自然と口ずさむような印象的な曲が詰まっています。

タイトル曲3.Let's Walk なんてまさにポップでおしゃれな曲。暑くなければ散歩したい。5.Blues for Heaven や9.Showman Dan のようなブルース曲が僕のお気に入りです。バックの演奏も小粋でしっかりした演奏。オルガンやギターの音もいい。ほかの楽曲も様々な音楽を知るベテランならではの深みを感じさせつつ、気軽に聴けるいいアルバムです。

2024-09-03

ジャズしか聴けなかった

 

最近、これ聴いています」で今年発表のジャズアルバムを紹介していたり、ジャズクラブを運営していたとかなると、さぞジャズどっぷり人なのではと思われます。実はそんなに詳しくない...。

同記事は“note.com”というサイトにも転載。清澄白河のカフェGinger.tokyoで、noteに投稿するくらい音楽めっちゃ詳しい方々とお会いすることができたのですが、そこで「ジャズ以外も聴くんですね」なんて言われたりして。

昔、よく聴いていました」も書いていたので、HR/HM出身なのはバレバレですし、我ながら雑食だなと思い返しました。そしてやっぱりギターを弾いていたことは聴く音楽にも大きく影響していると思いました。大学時代、曲を作るために、先輩の家でいろいろな音楽を聴いたのもきっかけになったかな。XTCとかヴェルヴェットとかP-Funkとか。

社会人になって、仕事がいろいろキツくなってきた30代後半くらいから、ジャズしか耳に入らなくなってきたというのが本音です。もしくはダンスミュージックかインスト。はっきりしたコード進行でなく明るくも暗くもない、気持ちがニュートラルになるような音楽しか聴けなくなりました。そうこうするうちにいつの間にかジャズどっぷり人になっていた気がします。

でもやっと解放されて、いまは再び何でも聴くようになりました。だから音楽好きな人と話しをするのは本当に楽しい。投稿を読むのも楽しい。歳をとるのも悪くないなと思っています。