Jocelyn Gould(ジョスリン・グールド)はカナダのジャズギタリスト。2020年に初アルバムを発表して、2023年本作は3作目。2018年にはウィルソンセンター国際ジャズギターコンペティションで優勝しているという筋金入りで出世しています。そしてハンバー大学の教員で、ギター学科の部長というのも確かさを裏付けています。
ジャズギターといえば、ウエス・モンゴメリー、グラント・グリーン、ケニー・バレル、ジム・ホール、ジョー・パスあたりを思い浮かべますが、彼女のギターを聴くとそんなレジェンドもきちんと身につけたうえでのオリジナリティを感じます。僕もギターを弾きますが、ジャズギターはロックのそれとはまったく別物で、どうやったらあのタイム感やコードワークとフレージングができるのか想像すら出来ません。尊敬しかないです。
1.Trail Blazer は勢いよく小粋で明るいオクターブなメロディで始まります。後半ドラムスがビシバシ叩いたりするところで、こりゃバックメンバーもタダモノではないぞと思わせます。同じく勢いのよい4.The Kicker も素晴らしい演奏です。弾きまくるというよりもなにかこう優しさがあるフレージングが彼女の持ち味ではないかと。9.Napoleon's Prelude での出だしのクラシカルな感じもさすがですし、そのあとの軽快なスウィングも気持ち良い。新春に家でゆっくり酒でも傾けながらぜひ。
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