Joey Alexander(ジョーイ・アレキサンダー)はインドネシアのジャズピアニスト。なんと2003年生まれで今年で二十歳!最初のアルバムは11歳のときに発表しています。ウイントン・マルサリスがYouTubeで観て「(ジョーイのことを)僕のヒーロー」とまで言わしめた天才ぶりです。このところ高齢者(失礼!)が多かったので本作を紹介できるのはうれしい。
彼の名前はたびたび目にしていたのにこんなに若いとは知りませんでした。演奏を聴けばその熟練ぶりにベテランなんだろうと。奥深いピアノタッチ、落ち着いたフレーズ選び、拡がるようなメロディ展開、年齢とか経験なんて関係ないんだなと思い知ります。ましてアメリカ出身ではなくバリ島出身というのもうれしいじゃないですか。世界にはまだどこかに天才がいるはずだと。
どうですか、2.Why Don’t We の繊細なタッチ。2023年本作がデビューして7作目ですもの、こんな卓越した曲を聴かせてくれます。トランペットのシオ・クローカーの演奏も素晴らしい。うれしいのはここ数ヶ月ヘヴィロテしているボニー・レイットの曲4.I Can’t Make You Love Me をカヴァーしてくれていること。ピアノのメロディを追っていくと優しい気持ちに包まれます。これからの季節にも合う6.Great Is Thy Faithfulness もオススメです。今後の活躍も注目のピアニストなので覚えておきましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿