2023-12-07

「オーディオショウ」に想う

 

先月ですが「2023東京インターナショナルオーディオショウ」に行ってきました。初日で祝日ということですごい人混みでした。来ているのは業界関係者と僕を含めた白髪交じりor白髪のおじさんばかり。陳列されているのはどれも高級車なみのお値段の商品ばかり。ドル高ユーロ高で輸入品は軒並み値上げで、こんな時期におじさんは高級品を買うのだろうかと疑問に思った次第です。

僕が秋葉原に通った70〜80年代の家電メーカーを中心とする、ハード&ソフトビジネスモデル隆盛時代につくられたオーディオは“なんとか”手に入るものでした。それらはいまでも中古に出品されていて一部は価格高騰していると聞きます。業界が切磋琢磨してよい製品を作っていたので、今つくったらこんな値段では不可能というものが多いそうです。

万人向けのオーディオが、いつの間にか一部の「好きな(金持ちの)人にしかわからない」ものになってしまうのは寂しい。音楽っていうものは、なにかと勉強ばかりの学生にも、お金もなくて働くのも大変で世の中をなんとか生きる若者にも、ちょっと疲れてしまった大人にも、寄り添ってくれるものです。あるときは一緒に拳を突き上げ、あるときは呼吸を深くしてくれる友なわけです。そしてそんな音楽を奏でてくれるのがオーディオなわけです。

「オーディオってなんかむずかしそう」「高いんでしょ」なんて嫌われないように、いろいろな音楽の楽しみ方を発信していきたいと思います。そんな発信をする人ももっと増えたらいいなと思っています。

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