美術館に行って絵画なんぞを観るとします。絵を3秒くらい眺めて「これ誰が描いたの?」「題名は?」「いつ頃のもの?」なんていう風につい説明書きのほうに目が行ってしまいます。もう1回絵に目を戻して5秒くらいで次へ。もしかして説明書きを読んでいる時間のほうが長い、なんてことありませんか?
むりやり音楽に置き換えてみます。ミュージシャンや発売年、オビとかライナーノーツ、ネットで検索してプロデューサーとかバックのミュージシャンを調べたり。音楽を聴いている時間よりも「説明書き」を読んでいる時間のほうが長くないか?なんてこと僕はあります。ああこの人が関わっているから音がいいんだなとか、世間の評価が高いから良いに違いないなんてことも。
ちょっと反省。ボニー・レイットを聴かなかったのも僕の「説明書き」に出てこなかったからかも。昭和の時代は雑誌やCDショップから情報を得ることが多かったし、それが楽しかった。でも興味ある記事しか読んでいなかった。結局「説明書き」から入って音楽に接することが多かったように思います。
この歳になってやっとゆっくり音楽を聴く時間ができたことだし「音」から聴くようにしています。ミュージシャンを知っていても知っていなくても、まずはその曲を目を閉じて聴いてみる。気に入ったらアルバムを通して聴いてみる。何を感じるか、何を思い描くかは自由ですから。ネット検索はそのあとです。
0 件のコメント:
コメントを投稿