Jesse Van Ruller(ジェシ・ヴァン・ルーラー)はオランダのジャズギタリスト。23歳でセロニアス・モンク・コンペティションのギターコンテストで優勝したり、あのパット・メセニーから最も優れた若手のひとりと言われたりしていますが、一聴すればその確かで突出した腕前はわかると思います。2004年の本作はオランダの広くないクラブ“Murphy's Law”で彼が初めて録ったライヴレコーディング。
僕が気に入ったのはまずその優れた音質。クラブの空気感まで伝わってくるような生々しさ。いい音のギターを聴きたいと思った時はこのCDに手が伸びていました。4K映像のように細部までフォーカスが合っていて、すぐそこでギターを弾いているよう。僕が小さめのハコに魅力を感じたのも、またそうしたジャズライヴの録音を好んで聴くようになったのも、このCDのおかげかもしれません。
いかにもジャズギターのお手本のような1.Isfahan のスイングで始まります。3.The End of a Love Affair のギターフレージングを聴いているとあまりに多彩でどうなっているのかわかりません。その分集中して聴きます。4.Detour Ahead はこのアルバムで好きな曲。本人も楽しんで弾いているのがわかる。ベニー・グッドマンの7.Goodbye でも彼独特の音色でじっくり聴かせる曲になっています。
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