新規事業をやるとなったら「パートナー探しが重要」と書きましたが、そのパートナーがやりたかったことをやる場合においては、当初の課題はシンプルです。つまりそのパートナーが持っていなくてこちらが持っているもの、例えばスタッフ、人脈、資金、設備をどう用意してバックアップするかです。やりたいことが一致していることが大前提ですが。
問題は、こちらの会社(A社とします)もパートナーの会社(B社とします)もやったことのない、新たな事業を始める場合です。A社は自分たちのやりたいことはコレだというのがあり、B社もそれよりもこっちをやりたいというのがあったりします。A社のやり方とB社のやり方は成り立ちも事業環境も違うので、必ずといっていいほど対立が発生します。そのうちどちらが折れるか譲るかなんて話になってしまいます。
ここでも社長の出番です。そもそも新たな事業を始めようとなったのは両社の社長どうしですからここはきちんと話をしなければなりません。肝心なのは、A社のA案でもなく、B社のB案でもない、C案をつくることです。互いの強み弱みをよく知ったうえで、新たな商品や新たな市場をつくり出すのです。
これはとてもChallengingなことであり、Creativeなことです。互いが互いを尊重しかつ忌憚のない意見を出し合う必要があります。何度も「ほんとうにそうか」と問いただすことになるでしょう。7つの習慣でいうところの「Win-Win」「理解してから理解される」という土台をしっかり築きます。その過程を経て「C案」をつくりあげ、実行できたときにはじめて「相乗効果」となります。これぞ新しい事業の醍醐味だと思います。
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