2023-07-26

Mischief / Mark Guiliana

 

Mark Guiliana(マーク・ジュリアナ)はアメリカのドラマー。ブラッド・メルドーとの2014年のアルバム「Mehliana: Taming the Dragon」はメルドーの新境地を感じてよく聴いたのでそのドラムの印象が強く残っています。パートナーであるシンガー、グレッチェン・パーラトNYライヴにも参加していてこれもよく聴きました。

前作「the sound of listening」と同時期に録音されたもので、彼の得意とするエレクトリック(ダニー・マッキャスリンのアルバムでも発揮)を収録した前作に対し、今作は全編アコースティックです。ジャズが持っている「実験的」な面を体現していて、枠に収まらない彼の音楽性が感じられる作品になっています。

全体的にエコーの少ないデッドな音色でそこに生々しさを感じます。たとえば1.Mischief のベース音は目の前で弾いているかのよう。ドラムスのシンバルも近い近い。リハでのリラックスしたセッションを思わせる2.Confession #1 もジャズなんだけれど不思議なコード進行でカッコいい。6.Radio Carbon Dating App や7.Audience Américain はまさにマーク・ジュリアナ節ともいえる曲調でニンマリしてしまいます。


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