Jalen Baker(ジェイレン・ベイカー)はアメリカのヴィブラフォン奏者。コロンビア大学でジャズを学び、数々のジャズフェスティバルで受賞するなどの実力で、リーダー作2作目の本作でも作曲家としても才能を発揮しています。
ヴィブラフォンは共鳴管についているハネがくるくる回転するようになっていて独特のヴィブラート効果をもつ鉄琴の一種です。実際に小さなハコで聴いたことがありますが、音が店内を充満してなんともいえない異空間を作り上げます。ジャズには欠かせない楽器で、ミルト・ジャクソン、ボビー・ハッチャーソン、ゲイリー・バートンといった名手たちの名演は数多いです。
ジェイレンの演奏はそうした名演とはまたひと味違った「いま」の音がします。1.Twas から新鮮でノリの良いサウンドが聴けます。5.There's Beauty In Fear での流れるようなリズムと途中に入るフレーズがこのカルテットの実力を示しています。ジョー・ヘンダーソンの6.Jinrikisha はこのカルテットにぴったりの選曲。7.The Light の5分くらいからはじまる短いドラムソロ(Gavin Moolchan)は凄まじいです。このドラマーの音、僕の好みです。
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