ビッグモーター社の不正問題に関する創業社長の記者会見がありました。当事者ではない私が部分的な事象を知って不正を批判することはできません。不正は不正としてすべてを明らかにし、創業社長および経営陣はその責任を全うすべきと考えます。辞任だけでは済まされないでしょう。
こうしたブログを書いているので「社長」の事例として会見の印象を書きます。問題が明るみに出てから記者会見まで時間があったので、不正を起こした経緯を詳細に説明するのかと思っていましたが、内容はあまりに粗末に感じました。知らなかった、勝手にやっていた、ゴルフへの冒涜、新社長にまかせる、など本当に経営してきた人の言葉なのかと耳を疑う内容でした。会見質疑応答の最後にやっと自らの責任であると気づいたと発言。
中古車販売という既存の競合ひしめく業界を代表する業績をとるまでになり、オーナー社長は金持ちになり、それを社員は必死で守り、社長は不正を身から出た錆と思えず、あの会見に至る。この社長は一体何をしたくて会社経営らしきものをしてきたのでしょう。もしかして、わからないのかもしれません。欲しかったのは、ただ売上と利益という結果、なんてことかもしれません。その結果をもたらす内部ビジネスプロセス(バランス・スコアカード参照)での不正は聞こえないふりして。
人の振り見てと言いますが、社長というものは上意下達を免れぬ存在です。そして法人という社会的人格を存続するには「原則」があります。社長自らどこかでこの原則を外れてしまった場合に今回のようなことは起きます。これまでのブログでは私自身を律する意味でも原則の大切さを語ってきたつもりですし、娘にもそれを伝えておきたいと思います。
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