2023-06-26

目標設定で気をつけること

 

組織や個人の目標設定には、バランス・スコアカード(BSC、Balanced Scorecard)を参考に組み立てていました。「財務の視点」「顧客の視点」「社内ビジネスプロセスの視点」「学習と成長の視点」の4つの視点で、数値や期限を具体的に設定して、全社的に見える化し行動アクションに落とし込んでいくというものです。

「売上○億円」とか「利益率○%」とか“結果”だけを宣言して目標設定したつもりになっている社長がいましたが、まあ達成できたことはないですね。結果にはかならずそれをもたらす“原因”があるわけで、学習する組織があってこそ、プロセスが改善改革されて、そこに顧客の人気が集まって、やっと利益という結果が出るということです。

目標は因果関係つまり“原因”と“結果”が結びついている必要がある。その先に戦略の実現があって、ビジョンにつながっているというわけです。スタッフが個人目標を提示してきたらマネジャーはどこにつながっているかを確認共有して、つながっていなければ修正するようサポートします。1on1ミーティングでの大切なポイントです。

手間暇かけてきちんとやれば、組織はかなり筋肉質になります。少しずつ結果が出始めるだけでなく、その結果を継続できてさらに成長させることができるようになるでしょう。気をつけたいのはこうした管理を徹底しすぎて“会社ごっこ”になってしまわないことです。経営者としては考え方を知っておいて、随所でチームにフィードバックしていくことでもいいかもしれません。


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