今になって思い返してみると、音楽をちゃんと聴いていなかったかも、と思います。特にエレキギターを弾くようになってから。家のオーディオで音楽を鳴らすとついギターを持っていました。曲に合わせて弾きます。ギターアンプのスイッチを入れます。すると音楽を聴いているのか、自分のギターの音を聴いているのか定かではなくなります。
いろいろなギタリストの曲を聴きたくてレンタルレコードで数枚借りてきては、カセットテープに録音しウォークマンに入れて移動中に聴く。つまり音楽を聴いているのは移動中だったということです。せっかくオーディオを持っていたのに、音の記憶はカセットテープ&ウォークマンが出していた音が大半ということです。
ウォークマンについている低音を強調するスイッチをONにして聴いていたので、曲の記憶もそういう音。今では音をなるべく加工せずに聴くので、昔のCDを聴くと逆に「あれ、こんな迫力のない音だったっけ」なんて思ったりすることもあります。
大学を卒業して仕事をするようになると、会社にいることが多くなり、やっぱり音楽は移動中になります。カセットやCDのウォークマンはもちろん、車の中で聴くことも多かったです。MTVなど衛星放送に関わる仕事もしていましたから音と映像は身近にあって、多くの作品を聴くためにもっぱらソフト(CDやLD、DVD)にお金を注ぎ込んで、自宅のオーディオにはお金をかけず買ったものを故障するまで使い続けていました。
今になって時間ができて、かつて聴いていた音楽をまた聴いてみています。なるべくエレキギターに手を伸ばさないように...。
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