Steve Vai(スティーヴ・ヴァイ)との出会いは大学時代でした。衝撃の速弾きギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンの後任としてアルカトラスに加入した超絶テクニック系ギタリストとして知りました。同じ1984年に発表したデモテープのようなファースト・ソロアルバム「Flex-Able」に驚愕して先輩の家で何度もレコードを聴いたことを覚えています。
速弾きだけでなく、その風変わりなリズム感と音使い、独自のトレモロアームとハーモニクスを駆使した奏法など、どれもみな独特で一筋縄ではいかないギタリストが登場したもんだと。エドワード・ヴァン・ヘイレンやイングヴェイでギター奏法は出尽くしたと思っていた矢先に、別の方向から超越した宇宙人がやってきたような感じでした。彼の弾くギターを写真で見て、とても弾きやすそうだったので同じモデル(Ibanez JEM777)を買ってしまったほどです(現在も所有)。同じように弾けるわけではないのですが。
ハードロック系のギタリストとして語られることが多いスティーヴ・ヴァイですが、このソロ2作目の本作に収められた曲はアルバムジャケットのとおり極彩色で、完成度の高い作品だと思います。スタートアンセムの1.Liberty 、フランク・ザッパ門下生らしい2.Erotic Nightmares 、スティーヴお得意のメロディ続出の4.Answers 、名曲バラード7.For the Love of God は最後の盛り上がりでのギターが超絶、フィンガー・ピッキングもただものでないスピードナンバー8.The Audience Is Listening などギター・ミュージックを拡張した作品満載です。
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