最も好きなアーティストは誰かと聞かれれば、Massive Attack(マッシヴ・アタック)と答えます。家にある彼らのリミックスを含めた関連CDを数えてみたら55枚ありました。イギリス・ブリストルの当初3人組で、今はロバート・デル・ナジャ(3D)とグラント・マーシャル(ダディ・G)の2人ユニットです。アート&クラブカルチャーから始まり、サンプリング(ヒップホップ)の手法を取り入れたDJスタイルで登場しました。
同様手法の音楽は多々ありますが、僕が好きなのは彼らの音の手触り。表現のためにサンプリングを大胆に使い、無駄を削ぎ落とし、ある音を強調したりカットしたり繰り返したりするいわゆるダブミュージックだと思っています。ガツンとくるオーディオやヘッドフォンで聴いて浸ります。
1991年の1stアルバムである本作を聴いたとき、1曲目から地を這うようなベースがとにかく衝撃的で「ああ、これだ!」と一目惚れしてしまいました。あとでこの曲はビリー・コブハムの「Stratus」という曲のサンプリングであることを知り、ジェフ・ベックもよく演奏していたものでした。
もちろん全曲好きなのですが、やはり1.Safe from Harm は外せないアンセムでしょう。6.Unfinished Sympathyのストリングスと高揚感のあるリズム、8.Lately のひんやりとした中に暖かいソウルを感じるリズム、9.Hymn of the Big Wheel にはリミックスがあって海のような雄大なサウンドが好きです。
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